霜月・・
急に寒くなり、ちょっぴり寂しくなる季節。
と同時に、メシが美味くなる季節。
幽霊会員になって久しいジムにも、健康のため、いや、食欲増進のため、そろそろ通い出そうかどうか本気で考え中。
そんなこともあって、今日は少し遠くまでウォーキング。
夜風に当たり、腰越から江ノ島方面へと歩くと、視界に入ってきたのが、
江ノ島らぁ麺 片瀬商店だ。
前々から超気になっていたラーメン屋。
昼間は混雑しているが、外から覗くも先客はいない様子。
このチャンスを逃す理由、無し。
ウォーキングで気持ち程度消費したカロリーを取り戻すべく、足が勝手にお店へと・・・
江ノ島駅裏にオープンした新店,江ノ島らぁ麺 片瀬商店へ訪問!圧倒的コスパ!ビール片手にメニューで悩む
2019年9月10日に新しくオープンした、江ノ島らぁ麺 片瀬商店。
あいのりのロゴっぽいマークが印象的で前々から注目していたが、まさかこんなに早くこれる機会があるとは。
場所は江ノ電の江ノ島駅のすぐ裏。徒歩1分の好立地。
もちろん、モノレールの湘南江ノ島駅と、小田急片瀬江ノ島からのアクセスも良いので、観光客にも使い勝手の良いお店。
場所は完璧、100点満点。しかし、重要なのは味である。
ということで、
まずは恒例の看板チェックから。
今日の地魚スープ(宗田カツとシィラとタイの頭、他)
そして、
北海道直送 カジカの子醤油漬ごはん(いくらよりおいしい〜かも)
とのこと。
まず、「今日の地魚スープ」という、ラーメン屋らしからぬワード。
漁や季節によって変わるスープ・・・そこから伝わる店主の絶対的自信。
これはぐーんと期待値が上がる。
ということで、時刻は19時半。貸切り状態のお店へと突入開始。
店内はカウンター7席。
綺麗な木目のカウンターと食器の壁。一応食べログの情報によると、セミテラスに2席用意可能らしい。
ということで、
カウンター席の端に座り、メニューへと手を伸ばすと、
まずはこちら。お店のこだわりから。
看板の通り、地魚のスープは都度変わるようで、不漁が続くとお店を休む可能性もあるとのこと。
ここから伝わってくるガチ感。
江ノ島、湘南の海の恩恵を多大に受けた、渾身の一杯が味わえる事間違い無し。
というわけで、
メニューをチェックしていくことに。
しかし!
ここで問題発生。
例の地魚スープが看板メニューと思いきや、メニュー1ページ目に燦然と輝いているのは、
なんと、油そば。
振り出しに戻り、メニューの隅から隅まで精読していく。
他に客もいないし、少し冷静になろうと、
・ビール ¥500
・味玉 ¥50
を先出ししてもらい、異例の居酒屋スタイルで難解なメニューを読み解いていく。
また味玉が美味いのなんのって、余計に頭はこんがらがり、
最終的に導き出した答えは、
・油そば(並) ¥650
・カジカの子 醤油漬ごはん(小さいサイズ) ¥200
で決まる。
苦渋の選択。
決め手、、強いて言うなら、油そばに使われている「北海道直送の牡蠣醤油」&「自家製ラー油」が気になったから。
本日の地魚である、宗田カツとシィラがよく分からなかった。
もちろん、そんなことは、、無い。
そして、カジカの子なるヤツも、過去に食った記憶無し。
「いくらよりおいしい〜かも」というヒントから想像するに、赤いプチプチ系なのだとは思うが・・・
自分の知識がこんなにもおぼつかないなんて。
しかも、まさかのラーメン屋で。
微分積分の授業を受けているような自分の無力さを痛感したが、同時にワクワク感もあったりして、「食」への期待度は増すばかり。
ビールでグビグビやりつつ、
味玉でチョビチョビやりつつ、
待つは、油そば&カジカの子である。
牡蠣醤油が決め手!自家製ラー油がジワる絶品油そば&プチプチ食感が病みつきになるカジカの子ごはん!しかもそのコスパがヤバイ・・
気になるメニューは数あれど、所有する胃袋はただ一つ。
本日の・・・と書かれると、その限定感からついつい手を伸ばしてしまうが、今日は王道(?)の油そば。
ビールを呑みながら待つこと10分、お待ちかね、
油そば&カジカの子醤油漬ごはん(ミニ)
の、登場である。
それほど広くもないカウンター席を大きく占拠するうつわ。
力士が酒を飲む、アレだ。
漆の煌びやかさ、そして繊細な盛り付けが、油そばを高級な料理へと仕立てあげる。
ただいま、パラダイムシフト、炸裂中。
予想の斜め上を行く油そばに度肝を抜かれるが、
これは絶対、絶対間違いないヤツである。
なお、ホールのお姉さまより説明が入り、
下に牡蠣醤油が溜まっているので、よく混ぜて食べてくれとのこと。
また、味変要員として、
一味、ラー油、お酢も相性がいいらしい。
というわけで早速、下に溜まった牡蠣醤油。こいつを、
丁寧に混ぜて全体に行き渡らせる。
そして一口。
・・・はぁ、しあわせ
今まで食べてきた油そばは、いずれも豪快で胃もたれ必至なジャンクタイプ。
もちろんそれが好きで食べていたのだが、かたやこの片瀬商店の油そば。
これほどまでに上品で、且つ油そばに求めるオイリー感も同時に満たしてくれる一品に、私は出会ったことがない。
暖かい麺と、それと一緒に香ってくる牡蠣。
口の中で滲み出るチャーシューの旨味、細かくも食感が残るネギがアクセントとなって、食べるたびに感動が増していく。
そして、じんわり体の内側から攻めてくるのは、おそらく自家製ラー油だろうか。
刺激としての辛さはないものの、気づいたら汗びっしょりの爽快感。
ビールが進むわけである。
さて、お次は、
こちらのカジカの子醤油漬ごはん(ミニ)をいただこう。
茶碗に盛られた白飯、その上にはカジカの子(赤いつぶつぶで正解!)がびっしりかかり、海苔と一緒にいただくスタイルとなっている。
これで200円。
観光地価格が多い中、これほどの安さをぶつけられると、こちらが申し訳なくなるほど。
卓上のレンゲで食べると、これまた絶品のカジカ飯。
味はイクラに近しいが、プチプチ感がいくらより強く、一粒一粒がしっかりしており口の中で弾けていく。
何より、このコスパ。
キリンさんよりゾウさん。ゾウさんよりカジカの子。たまらなく、好きだ。
未知の領域ゆえにサイズをミニに遠慮したが、こんなもの、大盛りでもペロリ間違い無し。
と、いくばくかの後悔。
グランドメニュー外の一品だが、またお目にかかれる時を楽しみに待とう。
そして、
油そばの味変タイム。
元の味でも十分美味しいが、おすすめならばとまずはラー油を足していく。
よりオイリーに、
よりホットに、
上品な油そばが本来のジャンクの姿へと変わっていき、ちょっと名残惜しいものの、〆にピッタシのガッツリ油そばの完成だ。
黒光りした牡蠣醤油の光沢が美しい太麺。それを持ち上げ、豪快に口へと運んでいく。
オイスターが充満した口内、
額からは滝のように汗が流れるも、テニス後の爽やかなやつに近しい。
最後は「お酢」を少し垂らす。
ほどよい酸味が、オイリーな一品に爽やかさを演出し、最後の一口まで飽きることなくいただくことが出来た。
いつもなら、食った食ったと高楊枝なのだが、その上品さゆえ、これだけ食べてもくどくなく、まだ食べたい気分。
しかもビールも合わせて、1400円の圧倒的コスパ。
美味かった。しかしそれ以上に、何か分からないが込み上げてくる感動。
はじめて『ショーシャンクの空』を観た後の爽快感に匹敵する。
そして、
残ったオイルやスパイスが光を反射し、まるで江ノ島のビーチのように美しく、同時に郷土愛も感じらた瞬間。
一見コワモテの店主だが、「美味しかった」と言ったらニッコリしてくれ、ちょっとほっこり。
まだまだ食べたいメニューは沢山。再訪間違い無し!
しかしながら、日夜のデブ活。
いよいよマジでジム行かないと、カラダが心配だ・・・orz
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本日行ったお店はコチラ
●えのしまらぁめん かたせしょうてん
●住所:神奈川県藤沢市片瀬海岸1-4-7
●営業時間:11:30~22:30(L.O.)
●定休日:不定休 ※不漁が続くと休みます
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