今日は久々に仕事で大船。
そして昼の14時という、なんとも中途半端な時間にやってくるランチタイム。
流石に腹減りも限界・・・
ということで、ぐーぐー唸る腹を抑えながら、食べログを調べると・・・
評価、3.60・・・??
と、近所に圧倒的な高評価を獲得するお店が存在することが発覚。
この時間であれば混雑は回避されているだろう・・・
そう自分に言い聞かせ、空腹はもちろん、高評価たる味を確かめに、その店へと足を運ぶのであった・・・
大船駅東口徒歩3分 空腹を満たすべく、食べログでも超高評価の人気店、中華そばさとうに潜入!
大船駅東口を出て細い道をまっすぐに進んでいくと、右手に現れるのが、
こちら、中華そばさとう。
14時ということもあり、流石に昼のピークは過ぎたのか、
いつもなら列を作っているであろう事が予見される、古びたダンボールの看板をスルーしそのまま店内へ。
中はカウンター席のみで、その数10席。
ピークは過ぎているとはいえ、その席は半分ほど埋まっており、サラリーマンから学生、普段ラーメンを食べなそうなマダムまで、幅広い客層の人々がカウンターを陣取っている。
そのお客さんたちがメニューも見ずに注文をしているあたり、なんとなく常連客が多いイメージだろうか。
そんな中、カウンター端に案内された一見さんの私は、後から入ってきた客に注文を譲りながら、じっくりとメニューを見定めてくことに。
メニューはいたってシンプル。
1番の看板らしき商品が
・中華そば
で、卓上のメニューにデカデカと記載されている。
そして卓上メニューとは別に、
・塩麹そば
・味噌そば
と言った、あまり見かけないメニューも。
味噌そばなんて、ありそうであまり聞かない組み合わせ。
塩麹に至っては、どんな味かがピントこない・・・
どちらも興味という面では文句なしの一杯ではあるが、ここは初訪問ということで、お店の鉄板らしき中華そばをチョイス。
さらに、チラッと目に入ってしまった、半カレーライスも、勢いに任せて注文完了。
炭水化物&炭水化物。
しかし、半カレー¥300という破格を前にして、空腹の今、頼まないという選択肢は無い。
・中華そば ¥650
・半カレーライス ¥300
どちらも味わえて1000円以下。
まだ実物を目の当たりにしていないが、なんてコスパが良いのだろう。
そんな事を考えながら、前払いの料金を店員の女性にお支払いし、店主の作る中華そばを黙って待つ。
この空腹の猛りを鎮める至極の一杯。
果たして、どんな中華そばが登場するのであろうか・・・
透き通った金色のスープ 無駄を削ぎ落としたシンプルな一杯の中に感じる味の深みに感動!カレーも文句なしのコスパランチ
カウンターの端に座り、その時が来るのをじっと待つ。
ラーメンといえば家系という思考回路の私にとって、中華そばは積極的に狙わないジャンル。
濃厚豚骨、塩分過多。
文字通り命を削りながら食べる不健康な一口だからこその中毒性であり、抗えない魅力であり、それが私にとってのラーメンなのである。
それをなんだぁ〜、中華そば?
シンプルなスープにシンプルな麺。今まで仕方がなく食べる機会は幾度とあったが、記憶に残る一杯など一つも無い。
不味くもないが、印象にも残らない。
残るのは、「まぁ、こんなもんだよな、、」と言う、「無」の感情のみなのである。
と、敵を作りそうな私の中華そばに対するやや上からのスタンスを吐露したところで、登場するは、
金色の輝きを発する、さとう特製の中華そば&カレーライス。
今まで食べてきた中華そばとは明らかに異なる、いかにも美味しそうな見た目に、まず衝撃を受ける。
琥珀のような金色透明。
表面に浮かんだアブラが光を反射し、なんとも神々しい出で立ちである。
さっそく目の前に広がる中華をれんげですくい、一口すすると、、
シンプルなのにシンプルではないような、無駄な情報を一切削りスリムになった深みのあるスープ。
とても上品で、めちゃくちゃ味わい深いものとなっているではないか。
いわゆる中華そばといえば、シンプルと言う名の安っぽい旨味の無いスープの場合が多い(だから嫌いなんだけど)。
しかし、ここさとうのスープは中華そばと言うものに対し、面と向かいながらその可能性を信じ、丁寧に丁寧に作り上げていることが素人の私にも伝わってくる。
これは美味い・・・
スープだけでこれほどの感動を与えてくれる、さとうの中華そば。
いよいよ本編、箸でバサッと麺を掴み上げ、、
ズルズルっと豪快に麺を啜っていく・・・
やや固めの細麺で、特別な装飾は一切なし。シンプルな麺ゆえに、琥珀のスープを存分に味わえる仕様となっている。
もちろん・・・美味い。
本来、主役であるはずの麺。
しかし、ことこの中華そばに関しては、スープを味わうために麺が引き立て役となっている。
まるで笑い飯の漫才を見ているような、一種のパラダイムシフト。しかし、それは限りなく解に近い店側のアンサー。
と、いつもなら「あ〜腹一杯」程度の感想しか出てこない中華そばに対し、これほどまでに色々と思いを巡らされるさとうの中華そばに、ますますテンションが上がり気づけば空腹も最高潮。
麺をズルズルと啜って行き、自家製シャーシューをパクリ。
自家製チャーシューやメンマは少し濃いめの味付けとなっていて、スープとの強弱が効いているような。
一口一口に飽きをこさせないような至極の一杯。この中華そば、、、あな恐ろしや。
お次は、半カレーライス。
と言っても、茶碗一杯以上のボリュームはあるので、中華そばと一緒に食べればかなり満足できる量。
スプーンで一口食べると・・・
なんとも懐かしい、ザ・カレーライス。
家庭で、給食で、学食で、、、これまでに何度も食べてきたカレーライス。
ちょっとばかし塩っぱいが、でもそれが良いと言うタイプのノスタルジックカレーである。
言わずもがな、、美味い。
美味いと言うか、、懐かしい。
キラキラ輝いていた学生時代。
大好きだった2限後の昼飯時にタイムスリップするかの如く、カレーはパクパクっと一瞬で胃袋の彼方へ。
そして、残り少ない中華そば。
卓上に置かれたホワイトペッパーを少々ふりかけ、最後まで大事に大事に啜り、その味を噛み締めていく・・・
光を浴びながら金色に輝くスープ、汁をすくうレンゲが中々止まらない。
あれほど下に見ていた中華そば、、、やはり本物は違うと言うことなのだろうか。
大船で食べる中華そばランチ、、、あっと言う間にフィニッシュだ。
たかが中華そば。
そこには美味いもクソもなく、ただ腹を満たすためだけの料理にすぎないと考えていたが、まさかこれほどまでのポテンシャルを持っているとは・・・
「されど」とはまさにこの事、完敗である。
一切の無駄を省くことで、濁される事のない繊細な味。
そこに、真っ向から勝負する店主の自信を感じた次第である。
って、、、
俺、そんなに中華そばのことを忌み嫌っていたのかな、、、笑
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中華そば さとう
●ちゅうかそば さとう
●住所:神奈川県鎌倉市大船2-5-6
●営業時間:
11:00〜15:00
17:00〜21:00
※日・祝 11:00~17:00
●定休日:
月曜日、第1・第3火曜日
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