連休中の鎌倉。
お昼の12時。
絶対に避けなければならない、観光客でごった返す小町通りを一人歩き、飯屋を探す。
予想通りの、人・人・人!!
しかし、午後の予定を考えると、どうしてもこのタイミングでしか飯にありつけない。
というわけで、とにかく空いてそうな店を探す。
が、そんな店などあるわけ無く、狙っていた店が営業していないという不運も重なり、
「いかん、、、袋小路に迷い込んでしまった」
と、一人泣きそうになる。
何れにせよ小町通りの雑踏からは離れたい。
そう思い、あてもなく駅前に戻って来たときに偶然見つけてしまったのが、
この看板。カレー屋、檸檬。
いわゆる定番のカレーライスとは異なり、異国の匂いがプンプンするパクチーが乗ったスパイスカレーだ。
鎌倉にカレーの名店は多くあれど、これまた珍しいタイプ。見た目のインパクトも大。
ということで、今日のランチはこいつで決定。
初訪問の檸檬。その味やいかに。
鎌倉駅前のカレー屋檸檬に初訪問!カウンターで頂くスパイス&しらす花山椒のあいがけカレーとラッシーセット
鎌倉駅東口を出て、右手の方向。
東急ストアの向かい、その2階に位置するのが、
カレー屋、檸檬。
小洒落た黄色い幕。割と目立っているにも関わらず、これまでこのお店の存在を知らなかったこと、不覚だ。
狭めの階段を2階へと登ると、
営業時間の看板。
昼はランチ。夜は別形態での立ち飲み屋へと変わるらしい。
迷宮へと迷い込んだ連休の鎌倉小町通り。
一時はどうなることやらと思ったが、やっとその不安から解放される。
その安堵感からか、急に迫り寄る空腹感。
あぁ、、ハラヘッタ
と、お店の扉を開けると、なんと満席 orz
少し待ってもらえればすぐに入れるとのことだったので、扉の前で5分の待ちぼうけ。
グー、GOO、ぐー
腹は終始なりっぱなしだ。
果てしなく感じた5分を乗り越え、やっと入店すると、席はカウンターのみ。
その数10席と、かなりの小規模。
若い男性のシェフが一人で切り盛りをしている。
こりゃ忙しいな、、と思いつつ、カウンター席に座り、
メニューをチェックのスタート。
ラインナップは至ってシンプルで、
・スパイスチキンカレー ¥1000
・しらす花山椒カレー ¥1000
・11月のカレー(バターチキン) ¥1200
から味を選ぶ仕様。
また、欲張りさんのためのメニューとして、
・2種あいがけカレー ¥1200
も用意されており、こちらは上記3種類から2種類を選択する仕組みとなっている。
今月のカレー、11月だとバターチキンカレーだが、こいつを希望に入れると200円増しとのこと。
それも捨てがたいのだが、写真のインパクトが凄かったので、ここは王道のスパイスとしらす花山椒の2種あいがけカレーに即決。
それにラッシーをつけてもらい、
・あいがけラッシーセット ¥1300(税別)
で決まりだ。
ランチビールを飲めるのも嬉しいが、さすが夜は飲み屋だけあり、カレーに合うらしいワインも置いてある。
カレー&ワイン
あんまりピンと来ないが、ちょっと気になる組み合わせ。
しかし、今はそれどころじゃない。
腹よ、あと少し。
あと少しの辛抱だ。
映えるスパイスチキン&しらす花山椒のあいがけカレー!パクチーが添えられ華やかな、見て食べて美味しい絶品カレーを堪能
空いた席のバッシングをしつつ、お会計もしつつ、さらに食器を洗いながら、カレーを作る。
猫の手も借りたいほどの忙しさ。
それぞれのタスクを同時に捌いていく店員さんの姿は、とても2本の腕でこなしているとは思えないほどスマートで、千手観音そのもの。
注文してからすぐに、
久々に飲むラッシーの到着。
謎の銀ストロー。初めてお目にかかるカトラリー。
スタバをはじめ、多くのファミレスでもプラステック製ではないストローの時代に突入しているが、ここ鎌倉檸檬にもその余波が。
いや、もしかしたら先駆けか?
なんてこの謎のストローに思いを馳せつつ飲むラッシー。
実に癒される。
あまーいけど、あまったるくは無い。
冷たいけど、冷たすぎる訳では無い。
スパイスカレーからの刺激を守るため、胃にバリアを貼った気分。
己に補助魔法をかけ、臨戦態勢に入った私の視界に現れるのは、
お待ちかね、2種あいがけカレーだ。
注文してからたったの5分。
千手観音の店員さん、おそるべし。
こちらのスパイスカレーには、
ゴロッとチキンが入っており、隣にはレンズ豆。
対し、反対側のしらす花山椒カレーには、
こんがり揚がったしらすがたっぷりで、パクチーが添えられる。
そして鼻を先制攻撃してくる、花山椒の香り。
これは・・・絶対間違いないやつだ。
そう確信し、スパイスカレー側から一口頂くと、口の中で広がるスパイスの香り。無論、美味い。
カレーライスと同じくくりとは思えないほど、スパイシーでエスニック。
レンズ豆との相性もバッチリで、食感もあり言うことなし。
一度レモンを絞ると、その異国感がよりグレードアップし、辛さの中に爽やかさが芽生える。
一見ごちゃ混ぜに見えるが、計算されつくした構造。
私は今、檸檬のレモン戦略にまんまとハマっている。
そしてしらす花山椒。
可愛らしくパクチーと紫キャベツをのせ、
パクッと一口。
・・・あぁ〜美味い!
フライドされたしらすの食感、口のなかに充満するスパイス。
スパイスカレーの異国感も中々だったが、こっちのしらす花山椒はそのレベルをはるかに超え、もはや民族的一品。
クセの強いカレーと食べるパクチーのエグ味って、たまんないんだよな。
と、一人鑑賞に吹けつつ、皿に盛られた芸術品をさらっていく。
美味い。美味い。
そして、辛い!
汗がだくだく、滝の如し。
おしぼりが紙タイプでなく、普通のやつならなぁ。
そう思いもしたが、滴る汗も楽しみながら、
ものの数分でペロリ完食。
お腹は満たされ、スパイスデトックスも完了。
体が健康になった気がする、幸せの一皿であった。
私が食べ終わる頃、13時くらいに来店した2人組のお客さんは、まさかの品切れ。
と言ってもライスが残り1人前の用意しか無くなったみたいで、ご飯半分で無理矢理作って貰っていたが(笑)
そんなご要望にも笑顔で答える店員さん、さすがである。
ラストオーダーは14時だが、休日となれば13時にはライス切れの可能性あり。
これはこれは、要チャックや。
お客さんの中には、オーナーに会いに福岡から来たという方も。
え?オーナーに会うために??なぜ???
オーナー・・・
話を聞く限り、夜の立ち飲み居酒屋形態の時にいるだか、いないだか。
しかもしかも、オーナーとヒュー・ジャックマンの話で何か盛り上がったりしてて。
一体どんな人物なんだ・・・
と、謎は膨らむばかり。
昼の檸檬も良かったが、今度は夜の姿を確認しに行こう。
そう心に近い、
また喧噪と雑踏の鎌倉へと戻るのであった。
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本日行ったお店はコチラ
●れもん
●住所:神奈川県鎌倉市小町1-4-24 起業プラザ 2F
●営業時間:11:30~14:30
●定休日:木曜日、第2・4水曜日(店の看板情報)
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