埼玉で仕事を終え、今日は大学から付き合いの長い友人との食事会。
と言ってもただの飲み会であるが、その友人が飲み会の前にラーメンをどうしても食べたいとのこと。
いや、正確にいうと、私に食べさせたいとのことらしい。
ラーメン・・・
確かに、私はラーメン好きだ。
しかし、食べさせたいとはどう言った意味なのであろうか・・・
と、少々頭にクエスチョンを抱きながら、結局腹減りには勝てず承諾。
いつもは締めのラーメンだが、
ラーメンのオープナー、悪くないじゃない。
そんな訳で、友人の家近くに駐車し、予備知識なし、謎のラーメン屋へと向かうのであった。
鶴ヶ島駅東口すぐの二郎インスパイア系ラーメン、魔人豚!マシマシせずともマシマシな、超豪快ラーメン
東武東上線、鶴ヶ島駅の東口を出て右手に1分ほど歩くと、姿を現すのが、
こちら、緑の外装がなんとも言えない奇妙な雰囲気を醸し出している、魔人豚。
魔人豚と書き、まじんぶうと呼ぶらしい。
なんとも戦闘力の高そうな香りがしてくる。
時刻は現在21時。
少し遅めの到着であったからか、外までの列は無し。
しかしながら、座席はカウンターのわずか12席のみということもあり、常時、人が並ぶ人気店らしいとのこと。
そんな店のスタイルから連想されるラーメン屋、これはもう一択。
十中八九ラーメン二郎、もしくはそれのインスパイア系。つまり、超こってりドデカラーメンである。
お店の名前、魔人豚も、今となっては違和感ゼロ。
ちなみに、私はそこまで二郎系のラーメンに詳しく無い。
とても興味があるし、食べたいと思っているのだが、店特有のルールであったり、呪文であったりと、一見で行くには中々敷居が高いと感じているからである。
あと、量も未知数・・・
だが、今日は一見では無い友人に連れられての入店。
今まで中々開拓できずにいたジャンルへ飛び込むことができる。
それに、21時まで何も食べていない、最高のコンディションの腹。
「マシ」だろうが、「マシマシ」だろうが、かかって来い。私の元気玉で駆逐してやる。
「知らない」ということが、これほど怖いこととは。
20分後に、そう思うことも知らず、謎の高いテンションで入店すると、
食券機でメニュー選びのスタート。
無論、ラーメンだが、問題はその量だ。
「ミニ」「普通」「大」で、まずは基本のサイズを選択。
今のすっからかんの腹、「大」でも大丈夫だろうと食券を買おうとしたら、
「いや、初めは普通でいいと思う」
と、友人の一言。
何を余計な、俺は腹が減っているんだ。
と、心の中で思ったが、
連れてきていただいた友人の顔を立て、今日のところは止む無く「普通」をチョイス。
結論から言おう、持つべきものは友達である。
なお、メニューには「つけ麺」や「まぜそば」も用意されており、「生卵」「魚粉」「チーズ」と言ったトッピングも選択可能だ。
一応ビールも食券機にはあるが、飲んでいる人など見渡す限りいなかった。
ということで、席の中央に位置する給水機からセルフで水を汲み、奥のカウンター席に座る。
カウンターを見渡すと、ラーメンに対して真正面から格闘している戦士たちの姿が。
遠くから見る限りは、「多いっちゃ多いけど、それほどでも無いな」と、盛り具合をみて思っていた(視力0.01以下)が、果たして実際はどうなんだろうか。
己の腹を過信する私。壁に書かれるは、
「無理をして食べるのはおやめください」との挑戦的一言。
「ヤサイ」「アブラ」「カラメ」、こいつらをコールすることで、我々が想像する、かの二郎系ラーメンとなるのだろう。
もちろん、ニンニクは投入。
麺を普通にした分、こいつらで補おうとしていたら、友人が、
「いや、初めだし普通でいいんじゃない?ニンニクは入れてもOK」
と、またもやお節介な助言。
まぁ、まさかとは思うが、
いや、そんな事はないが、
万が一残してしまったら、店の主人はもちろん、友人にも申し訳ない。
またもやここも友人の顔を立て、「ニンニク」だけをプラスする方向で確定。
そして、もう一回ここは強調しておきたい。
持つべきものはトモダチである!!!
と。
山のように盛られたヤサイ&ドデカチャーシュー 超濃厚スープが極太麺と絡む、超絶美味いラーメン!しかし腹が・・・
「トッピングはお出しする際にお聞きします」
の貼り紙通り、注文を聞く店主。
私は「ニンニクだけ」と告げ、食券を渡してから約10分。
到着するは、
ヤサイがカリン塔のようにそびえ立つ、こちらの魔人豚特性ラーメンである。
私は自分の目を疑った。
確か注文したのは、「普通サイズ」で、ヤサイは「マシ」ではない。
驚きを隠せない私の顔を見ながら、友人はニッコリ、
「ね!普通でよかったでしょ?」と一言。
こ、これが二郎サイズ・・・
インスパイアとはいえ、まさかここまでのボリュームであるとは・・・
このキャベツともやしの盛られ具合、これで「普通」なのか?
自分の日本語力を疑いつつも、
たっぷりと盛られたニンニクをスープに溶かし、
レンゲですする。
・・・おー、濃い!濃厚!!
身体中に激が走るようなエッジの効いた醤油と脂のコク、どこまででも啜ってしまいそうな自分好みのスープ。
やめられない、止まらない。
帰ってきた背徳感シリーズである。
頼んでしまったものは仕方がない。
カロリーなんて気にしてられるかと、ここで命を捨てる覚悟を決める。
濃厚スープに浸し、まずはヤサイから攻めていく。
茹で野菜ではあるものの、もやしもキャベツもシャキッとした食感が残っており、絶妙な塩梅。
これは本場二郎で修行した店主がなせる技なのか。
もちろん量は多いのだが、デフォルトのサイズであれば、ヤサイを端っこに寄せて麺をすする事も可能であるため、こちらも絶妙な盛り加減。
おそらく、「マシ」以上でのチョイスとなると、ある程度食べきるまでは麺に到達しないことが予想される。
また、スープが濃厚でしょっぱい分、ヤサイのサッパリ感が後半になるにつれ嬉しくなる。
どこまでも計算され尽くしたラーメン、初めてジロリアンの気持ちを理解。
そしていよいよ、こちら、
うどんの如く極太の麺を啜っていく。
もはやズルッといけないほどの重量感。
己の口を器に持っていき、
ズルっ・・・
ズルズルっ・・・
・・・う、うまい!!!
百パーセント期待を裏切らない極太麺。抜群のコシ。
ススるというよりは、口に詰め込んでいくと言った方がニュアンスが近い。
そのわしゃわしゃの麺に対し、いやらしい程にスープが絡みつき、口全体に麺とスープ、そしてアブラが染み渡る。
しかも、強烈に効いたニンニク。
ハチャメチャが、口の中へとどんどん押し寄せられていく。
その代償はデカイ。しかし、
オラ、ワクワクしてきた。
ということで、存分に麺を楽しんだら、次は
こちらのドデカチャーシュー。それも2枚!
このチャーシューも濃いめに味付けがされており、めちゃめちゃ柔らかくジューシー。
スープ同様、塩分にエッジが効いており、家系を食べ慣れている私からすると、喉から手が出るほど白米が欲しくなる味。
当然、お腹の容量的に不可能であるが、その米役を買って出てくれるのが、無味シンプルのヤサイ達。
あ・うんの呼吸。凄まじい連携。
魔人豚を倒すため、それぞれがそれぞれの仕事をこなす。
彼らの元気玉を武器に、ただひたすら完食というゴールを目指していく。
あとは、無心でススるだけだ。
うまい。
本当にうまい。
でもおかしい。
普通サイズのはずなのに、なかなか減っていかない。
誰だ?
「マシ」でも「マシマシ」でもかかって来いとか言った奴は。
気づけば額には大量の汗。
その濃い味スープとたっぷりのアブラが、私の視界を奪っていく。
苦戦と言っちゃお店に失礼だが、やはりこの量は普通ではない。いや、普通でたまるか。
なんて事を考えながら、
最後は豚の命に感謝しつつ、
なんとか完食にこぎ着けた。
丼をカウンターの上に置き、ごちそうさまと言い店の外へ。
未だかつて経験したことのない、パンパンの腹。
友達よ、助言ありがとう。
そして気づく、
次回はミニだ
と。
お互い満腹で動くのがやっと。飲み会の存在は何処へやら。
そのままコンビニへと歩き、ソルマックという名の仙豆を購入し、帰路につくのであった。
ぐっぷ
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本日行ったお店はコチラ
●まじんぶう
●住所:埼玉県川越市小堤910-28 エスパース・リュミエール五番館 1F
●営業時間:
12:00~14:15(L.O.)
18:00~22:00(L.O.)
※材料切れ次第、終了となります。
●定休日:日曜日・祝日
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