台風が過ぎ、鎌倉市の外れも平常に戻りつつある、今日この頃。
仕事が少し早めに終わったので、近所の飯屋にでも行くかと、行くあてもなく歩き出す。
急に気温が下がり、それまで半袖の人ばかりであったここ鎌倉でも、皆、慌てて長袖に衣替え。
というわけで、何か温かいものを食べたいな〜と、考えていた矢先、目前に現れたのが、インド・ネパールカレー屋のシリス。
前々から存在は知っていたものの、カレー激戦区として名高い鎌倉在住ということもあり、中々行く機会に恵まれなかった。
久しくインドカレーを食べていないということもあり、これはチャンス!と、ガラガラっとドアを開け入店。
さ、今日はインドカレーでパーティーパーティー。
西鎌倉駅から徒歩7分に位置するインドネパールカレー屋シリスに初訪問 種類豊富なカレーに大興奮!
西鎌倉駅から徒歩7分、江ノ電の腰越駅から15分くらいと言ったところに位置するのが、インドネパールカレーのシリス。
ナンだけに、ナンとも絶妙な位置に鎮座する同店であるが故、駐車場も5台ほど完備してある。
駅からだと少し歩くが、秋の夜風に当たるもよし、酔いを覚ますにはちょうどいい距離である。
とはいえ、私の自宅からは徒歩5分くらいなので、コンビニに買い出しする感覚。
少し歩いて見えて来たのが、
一軒家のこちら、シリスである。
インドとネパールの国旗を構え、看板にはテイクアウトもOKとの表記が。
近くで働く会社員には何ともありがたい、地域密着型のカレー屋さんである。
ただいまの時刻、19時半。
ガラガラっと扉を開けると、お客さんは私一人の貸切状態。
台風が過ぎた後の、連休明けの平日ということもあり、皆、家でおとなしくしているのだろうか・・・
ガランとした店内に若干の寂しさを覚えつつも、愛想よく接してくれるインド人?の店員さんに案内され、テーブル席に座る。
初訪問のインドカレー屋でだいたいチョイスしてしまうもの・・・
私の場合、それはほうれん草の緑色が鮮やかな、サグカレー。
それをベースに、チキンにするか、マトンにするか。
そして、絶対にナン。
あとは辛さのチョイスを失敗しない限り、この黄金コンビで間違うことは、ほぼほぼ無い。
という、いつものチョイスを頭に入れつつ、メニューとのにらめっこタイムが始まる。
最初に現るは、サイドメニュー。
スープにサラダ、そしてみんな大好きタンドリーチキン系のラインナップ。
お肉と一緒にビール、最高の組み合わせ。
だが、台風で家から出られないことを口実に、ここ数日酒浸りだった事もあり、今日はシラフパーティーと決めていたので、このページは鮮やかにスルー。
そしてお待ちかね、
カレーメニューのお出まし。
普通のインドカレー屋と若干異なり、商品タイトルが若干変化球。
チキンカレーではなく、チキンとジャガイモのチキンビンダルカレー。
ブラウンカレーに、キーマベイガン。ミックスダールにチャナマサラ・・・
写真が無ければ、何のこっちゃ分からない。
しかし、大好きなサグマトンカレーは健在。
なので、これで決まりかなと思いつつ、さらにページをめくると、
お得なセットメニューを発見!
カレーを2種類選べ、サラダとナンのセット。
それに、サフランライスとタンドリーチキン、デザートまでつくBのラリグラスセットで決まり・・・と思いきや、このカレー選択肢にサグカレーが見当たらない。
な、なぜだ・・・
店員さんにお願いすればどうにかなるのか?
しかし、初めての訪問。しかもご近所さんで、関係性もなくそんな注文はマナーに反する。
という葛藤が10秒ほどあり、単品でサグマトンにしようかとも思ったが、カレーに限らず一度に沢山の物が食べられるBセットに、迷った末決断。
お腹に従順な自分が憎い。
ということで、
ラグラリスセット ¥1140
・チキンビンダル(ミディアム)
・マトンマサラ(ミディアムとホットの中間)
をチョイス。
「ホットって結構辛いですか??」
「結構辛いです。ホットとミディアムの中間も出来ます」
もはや辛さはオーダーで何とでもなる模様。
なので、せっかく提案していただいたミディアムホットで辛さチェックもしつつ、今宵の貸切カレーパーテイーを楽しもうと、オーダー完了。
ちなみに、インド人?の店員さんは日本語がペラペラなので、辛さを細かく注文できるのは嬉しい。
尚、さすがインドネパールカレー屋だけあり、ご当地ビールも完備。
キングフィッシャーは有名だが、それ以外にもリーズナブルな小瓶が置いてあるので、これは次回に期待。
そしてそして、待ちに待ったカレーセットの登場である。
スパイシーなマトンカレーにモチモチのナン!汗を垂らしながらインドカレーを堪能!
注文してから、待つ事7、8分。
貸切状態ということもあってか、割と早く提供されたのが、こちら、
チキン&マトンカレーのBセットである。
バスケットからはみ出す豪快なナン。
銀のプレートに可愛らしく並べられた、カレーと他メニュー。
熱々のカレーから漂うスパイシーな香りが、少し肌寒く、それでいてグーグー状態の私の鼻と腹を刺激する。
本音を言えば、サラダを先にもって来て欲しかったけど、それはまぁ、置いておこう。
ということで、まずはインドカレー屋定番、サウザンド系の人参ドレッシングがかかったシンプルなグリーンサラダから。
キャベツ、レタス、そしてきゅうり。
シンプルな具材と甘酸っぱいドレッシングの融合。
これを食べると、インドカレー屋に来たという実感がフツフツと湧いてくる。
気分も高まり、いよいよカレーの実食だ。
まずは、
こちらのチキンビンダル(ミディアム)から。
ビンダルとは、もともとポルトガル料理が元となり、それがインド文化と混ざって出来たゴア発祥のカレー料理。
ここでは、おそらくトッピングのイモのことを表している・・・と思う。
大粒の柔らかいチキンが入っており、とても美味しい。
クリーミーで濃厚。
サフランライスよりも、ナンとの相性がバッチシの一品だ。
一応辛さはミディアム(4段階の2番目の辛さ)となっているが、ほぼ感じない。
そこまで辛さが得意でない私ですら、その点は少し物足りない。
ということで、より刺激を求めて次にいただくのは、こちらの
マトンカレー(ミディアムとホットの中間)。
チキンと異なり、濃い茶色。
香りだけでもよりスパイシーなことがわかる。
マトンの臭み消しか、上には刻んだ生姜。
マトンのお肉以外にも、ゆで卵が具材として使われている。
どれ、一口。
・・・おおお、結構辛い
店員さんの「ホットは辛いです」も、
どうせ大したことないんでしょ??
と、たかをくくっていたが、それが嘘偽りない事実であることがはっきりと分かる舌の痺れ。
そして滝のように流れる汗。
さぞかし、ホットは中々の刺激なのであろう。
しかし、ミディアムホットなだけあり、口に運ぶに連れ、辛さにも慣れて来る。
そして時間差で来るカレーのコクと旨さ。
若干マトンの硬い感じも否めないが、絶品のルーに感激。
辛いけど美味い。
いや、辛いから美味い。
絶妙な辛さのルーに合わせるのは、サフランライス。
と言うことでテンション高めにほうばるのだが・・・
サフランライスはちょっと・・・微妙。
炊いてから時間が経ち過ぎているのか、はたまた炊き具合がちょっと違うのか。
もそもそっとしたご飯に、サフランの独特な香りだけが嫌に残った感じがどうも否めない。
ので、結局マトンカレーもナンと一緒にいただく事に。
ナンはモチモチっとしており、バター感はあまり無い。
なので、手で触っても油が付くといった事はない。
色々なタイプのナンがあるが、ここのナンは他店のものよりボリューミー。
そして、「食った感」を存分に味わうことができる、そんなタイプのナンである。
チキン&マトンを存分に楽しんだ後は、
みんな大好き、タンドリーチキン。
ナイフを入れると柔らかく、スパイスの香りが既に八分目の腹をまたもや刺激する。
・・・ほぅ、なるほど
やはりビールに合う味。
しかし、その見た目ほどインド感は感じることができず、割とあっさり目の味付けで、食べる人を拒まない控え目さ。
異国料理のクセが苦手な人には食べやすいが、若干の肩透かし感は否めず、個人的にはもう少しインパクトが欲しいものではあった。
もちろん、美味しい。
美味しいが、もっと乱暴なチキンでもいい気がする。
そのチキンでライスを胃にかっ込み、お腹はいっぱい。
最後にフルーツの果肉入りヨーグルト(ラッシーかな?)を食べ、口の中をサッパリとリフレッシュ。
食べて気づいたが、このスイーツの甘さ、ホットな辛さで痺れた舌をフラットに戻す役目としても使えそう。
と言うことで、
一人貸切カレーパーティーは幕を閉じる。
サフランライスやタンドリーチキンなど、若干個人的に気になる点はあったものの、それを凌駕するカレーの確かな旨さ。
家庭では再現できないスパイス感に、満足のいく宴だった。
やっぱりナンが美味しかったので、次回はセットではなく、サグマトン単品。
それにナン。
そんな次回への期待を思い描きつつ、秋の夜風を感じながら帰路につくのであった。
うぅ〜。腹一杯。
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店舗詳細情報
●しりす
●住所:神奈川県鎌倉市津687-5
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11:00~15:00 17:00~22:00
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