仕事を終え、鎌倉駅に向かう。
平日の夜にも関わらず、酒場は人で溢れ、活気に満ちている。
よし、駅前でちょい呑みでもして帰るか・・・
と、お目当の店の前まで来てみたら、カウンター席を占拠する外国人客。
なんだ、付いてない。
そう思いながら、大人しく帰路につこうと西口の改札に差し掛かる少し手前で、足が止まる。
カフェ・ロンディーノ・・・
前々から行きたいと思っていた店。
しかし、老舗であり人気店。いつもなら混雑して入れないほどの賑わいを見せているお店だが、夜19時とあってか、中には空席がちらほら。
よし、今宵は珈琲で乾杯しよう・・・
というわけで、初訪問のカフェ・ロンディーノ。
いざ、入店。
鎌倉駅から徒歩30秒の老舗純喫茶、カフェ・ロンディーノ スパゲッティとデザートの自家製洋梨ケーキを注文!
鎌倉駅西口を出てすぐの場所に位置するのが、
こちら、カフェ・ロンディーノ。
昔から営業している同店であるが、外観はお洒落な洋風デザイン。
お店の前には、
と、可愛らしい看板が出迎えてくれる。
1967年創業。
1967年と言えば、リカちゃん人形が発売された年であり、「夕日のガンマン」「続・荒野の7人」が公開された年でもある。
無論、私は生まれてもいない。
長い年月、皆に愛され続けてきた喫茶店。
それだけで価値がある、と、
しみじみ考えながら、入店。
座席はカウンター席が少しと、テーブル席。
奥まで確認できなかったが、そんなに狭いというわけではない。
それでも混んでいて入店できない時があるというのだから、このお店の実力がハンパでないということなのだろう。
木製のレトロな棚に、綺麗に並んだコーヒーカップとグラス。
白にカップと赤い容器のコントラストが、昭和で粋な純喫茶の雰囲気を醸し出している。
そしてネタケースに仕込まれたケーキ。
お酒はないが、夜のカフェ・・・悪くない。
よし。では、飯の組み立てを考えよう。
どれどれ・・・
見てわかる通り、とてもシンプルなメニュー構成。
余計なメニューは一切なく、ドリンクと食事とデザート。
ブレンドコーヒー ¥350
ストレートコーヒー ¥400
喫茶店のコーヒーがこの値段で頂けるというのだから驚きだ。
ちなみに、キリンビール(小)も置いてあるので、ガチガチの純喫茶かどうかは意見の分かれるところではあるが。
さて、仕事終わり、少し小腹が空いている。
なので、まずはフードをチェック。
定番のトーストも良いが、夜だからもう少し夜っぽいものを・・・
・・・ん?
ほう、スパゲッティか。
はて、何スパゲッティなのか。
選択肢は、スパゲッティか、スパゲッティのツナトマト。
トーストには細かく味付けが書いてあるのに、スパゲッティとなると一気に情報量が少ない。
・・・おもしろい。コイツに決めよう。
そして、このセットサービスメニュー、なんと350円の飲み物が付いてくる。
スパゲッティとコーヒーのセットで700円。
なんたる驚愕の安さ。
増税後でも変わらぬ姿勢、その姿勢に胸を打たれ、デザートも追加することに。
自家製プリン、間違いなく君で決定。
ということで注文をしたのだが、ここでまさかの緊急事態。
「スミマセン、プリン完売しちゃってます・・・」
Oh,,,orz
と、あとあと調べて見たら、自分の考えの甘さを痛感。
なんでもこの自家製プリン、忙しい時などは午前中で即完売するとのこと。
ただいま19時すぎ・・・
信じがたい潜り感を発揮してしまったが、気を取り直して、ケーキの内容を確認。
本日のケーキは、自家製洋梨のケーキ。
しかし、
「自家製」というパワーワードにこんなにも弱いのは私だけなのだろうか・・・
耳に心地よい音量のBGM。
お洒落な内装、ライトに目をやりながら、喫茶店のスパゲッティを待つのであった。
上品なコーヒーに感謝!ど直球で懐かしいスパゲッティに感激!自家製洋梨ケーキの甘さに感動!
まず登場したのが、こちらアイスコーヒー。
ミルクは別添えで、少し投入。
ん〜、苦くてスッキリ。
コーヒーを評価するための語彙力を持ち合わせていないのが歯痒いが、そんなに主張の激しいタイプではなく、スッキリしている。
仕事終わりの乾杯ゴクゴク。
それが似合うといっても過言ではないアイスコーヒー。
ビールとはまた違う形で体に染み渡っていく。
そしてさらに待つこと3分、お目当のスパゲッティの登場。
少なすぎる情報量のスパゲッティ、君の正体は・・・
そう、昔懐かしい喫茶店のナポリタンであった。
大きなお皿にアッツアツの湯気が立ち、余計な色味を一切纏わない、赤く光ったナポリタン。
ピーマンなんぞ入れるものなら、凡人確定!そう告げられているようだ。
上にはちょこんとマッシュルーム。
物凄いシンプルであり、ど直球のナポリタン。
コーヒーとは一転、逆にこんなに主張の激しいナポリタンは初めてである。
麺はもっちもちで柔らかく、
「アルデンテ、何それ?」状態。
だが、それがいい。
やっぱり、ナポリタンはこうでなくちゃ・・・と、巻いて巻いて口へと放り込む。
うまい。
とてつもなく、うまい。
美味しいものを食べたという感動はさることながら、なんとも懐かしみを感じる昭和な一口に、色々な思いがよぎる。
色々大変なことはあるが、前を向いて頑張ろう
そう、背中を押してくれるような、不思議な感覚を与えてくれるナポリタンに出会えて嬉しい。
ほぼ唯一といって良い具材のマッシュルームは、大きく食感も楽しめる。
他、玉ねぎやお肉も入っているが、それらは決して主張するものではなく、あくまでも麺と正面から向かい合うナポリタン。
後半はこれでもかと粉チーズをぶっかけ、タバスコをたらり。
チーズの香りがナポリタンのケチャップと絡み合い、そこにタバスコの辛さが加わる。
うまい。
これぞ、ナポリタン。
あっという間に、楽しい巻き巻きタイムは幕を閉じた。
そして、
そのタイミングを見計らっていたかのように、間髪入れずに運び込まれる本日のケーキ。
自家製洋梨ケーキの登場だ。
では一口。
・・・うん、うまい!大正解!
見ただけでテンションの上がる洋梨の大きい果肉。
それだけではない・・・
側面、そして中にも、所狭しと放り込まれた洋梨たち。
君たちなんて、もう、ようなし!
とは、決して言わせない。
話を戻そう。
甘くて大きい洋梨以外のケーキの部分は、カスタードの味。
滑らかであり、卵を存分に感じる事ができる。
これぞ自家製ケーキ。
プリンも食べてみたかったが、この洋梨ケーキを食べる事ができ、大満足。
ペロリと食べて、お洒落でエレガントなディナータイムの終了。
それまでは、居酒屋で飲むか、ラーメン屋で飲むか・・・
レパートリーなんぞ、ほぼ無いに等しい私にとって、新しい発見。
ノンアルコールの夜カフェタイム・・・これはアリだな。
という事で、
初訪問のカフェ・ロンディーノ 、是非とも再訪したいお気に入り店となった。
次こそは、混むのを我慢して自家製プリン。
是非ともお目にかかりたいものである。
さ〜て、コンビニでビールでも買って帰るとするか。
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店舗詳細
●かふぇ・ろんでぃーの
●住所:神奈川県鎌倉市御成町1-10
●営業時間:
[月・火・木~土]
7:00~22:00
[日・祝]
7:00~20:00
日曜営業
●定休日:水曜
予約は不可!プリンを食べたきゃ早めにGO!
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