もう10月になったと言うのに、日差しは夏のまま。
JRと湘南モノレールが交差する鎌倉市大船駅にも、世間は休日と言うこともあり、多くの人でごった返しているが、未だその大半は半袖のまま。
そんな日差しで体力を奪われると、急に恋しくなるのが、
そう、ニンニク料理だ。
ただいまの時刻は14時半。
ここ大船駅のランチ終了時刻は14時〜15時のお店が多く、ラストオーダーを考えると、時すでに遅しと言う可能性も十分にあり得る。
仕事が長引いたのは自分のせいだが、せめてニンニク料理をがっつきたい。
そう思い、食べログを調べると、ランチからディナーまでぶっ通しの店が数点見つかる。
・・・なるほど、中華ラーメン屋か。
ここならニンニク料理もあるだろうし、がっついても問題ない。
と言うわけで、大船駅すぐ、目的の店へと向かうのであった。
老舗中華の鎌倉飯店へ!ハーフメニューが嬉しいものの、ビールと餃子セットの誘惑に勝てずちょい飲み
大船駅から徒歩3分くらい、大通りの裏を歩くとお目当の鎌倉飯店はすぐに見つかった。
溢れ出る老舗感。
近所にたくさんの新点居酒屋が乱立する中、長年に渡りここ大船と共に在り続けている、さすがの風格。
そうそう、こういう所の飯が食いたかったんだよなぁ・・・
駅前で営業をし続ける個人店、その事実がすでに味の間違いなさを保証している。
もうあまり見なくなってきた、この食品サンプル。
だが、ここのサンプルはかなり精巧でビックリ。
細かく注文したのだろうか・・・
具材を変えたり、餃子の数が変わったり、後々変更しにくいだろうなぁ・・・なんて事を考えつつも、サンプルだけで興味津々。
やばい、お腹が空いてきた。
そして入店しようとその前に、
見てはいけないものを発見。
うぅ・・・呑みたい・・・
さて、店内は4人がけのテーブル(それが6,7席)で構成されている。
ランチのピークを過ぎていたからか、空席も多く、お店も落ち着いている様子。
お店の清掃も行き届いており、年期を感じさせる内装やメニューではあるが、逆にそれがいい味となっている。
気になるメニューはと言うと・・・
ラーメンと焼きそばだけでもザッと25種類。
飯ものも充実しており、点心も食べられる本格派のラーメン中華屋さんだ。
もちろん、デブにも優しい仕様。
また、メニューに「10月のおすすめセット」とあることから、月替わりで限定セットを楽しめ、地元民にもありがたい設定となっている。
ちなみに今月は、
A:豚肉の辛子炒め
B:小エビのグリーンピース炒め
C:肉と揚げ出し豆腐のうま煮
のメイン料理に、それぞれ白身魚の天ぷらがついており、そこにライス、スープ、お新香、フルーツまでついてくる豪華なセットである。
ページをめくると、一品中華料理の数々。
前菜から、スープ、肉料理にフカヒレ、アワビなんて贅沢なメニューも完備されており、酒飲みにはもちろん、ちょっとしたお祝い事なんかにも使えそうな豪華ラインナップで構成されている。
しかし、一番嬉しいのは、ほとんどのメニューでハーフサイズが用意されていること。
私のような孤独な一人飯をする人間の悩みは、「シェア」という伝家の宝刀が使えないことなのだ。
あれも食べたい、これも食べたい・・・
そんな孤独なグルメを決行する者にとって、このハーフサイズは願ったり叶ったり。
・・・よし、このハーフサイズをうまく使い、組み立てていこう。
そう思いながら、メニューとにらめっこタイムがスタート。
外せないのはニンニク。
ここは見た瞬間から決めていた、ニンニクチャーハン(ハーフ)に即決。
このあと人と会う約束がない、解放された気分で食べるニンニクの右に出るものはないのだ。
さて、それに合わせていくものだが・・・
ハーフサイズなら、チャーシューメンもあり。
どうせなら点心も食べたいしなぁ・・・
と、しばし迷っていると、最後のページに、
そ、そうか。
お前がいたんだった。
「仕事終わり、残暑、喉が乾いている」と言う三拍子揃った悩みを一挙に片してくれる存在。
このセットで決まりだ。
このセットとチャーハンを食べて、余力があればチャーシューメン。
この組み合わせで今回は決まり、あとはその時が来るのを待つだけだ。
安定の旨さニンニクチャーハンとキンキンビールに大きな餃子!お腹満足、笑顔ニッコリランチ
注文してすぐ、まずはビールの登場だ。
大きい大ジョッキに注がれた、金色のアサヒの海。
美しい7:3。
ゴクッゴクッゴクッ
プハァ〜美味い!!
キンキンに冷えたアサヒビール、
「ゴクッ」音が、何度でも私を蘇らせてくれるのである。
さらに待つこと、5分、少し遅れて現れたのは老舗の餃子。
特別な見た目ではない、王道の焼き餃子、5つ。
中華屋さんの焼き餃子という感じだ。
アップでもご覧いただこう。
綺麗な焼き色がついた餃子、食べる前から美味いのが分かる。
ではでは、一口。
・・・ほふほふぅ、美味い!
中から肉汁が飛び出てくる水々しいタイプではなく、肉と餡がしっかりしているタイプ。
皮もモチっとしているが、サクッとこんがりもしており、昨今のジューシーな餃子とはまた趣きが異なる。
綺麗な餡が中にギュウギュウに詰まっている。
これはビールがなんぼでも進んでしまう。
餃子に満足した私の期待値はさらに上昇、チャーハンを待つことプラス3分。
いよいよ、ずっと楽しみにしていた横綱のお出ましだ。
ニンニクの香りが食欲を刺激する。
米はふっくら、粒が立っている。
レンゲが入った状態でくる、定番の醤油スープがいかにも中華屋らしい。
こちらも接写で。
余計な具材は一切なし。
卵、ネギ、ニンニク。だからこそ、ニンニクの邪魔をするものがなく、真正面からニンニクと向き合うことが出来るのだ。
ではでは、一口。
・・・う、うまい。
うまくない訳が無い。
パラパラのライスというよりは、ふっくらしているので、モチモチ美味しい。
何より、このニンニクの香り。
この香りが食欲増進、疲れなんて吹っ飛んでしまう。
無心で腹にかっこみながら、熱々のスープをレンゲですくう。
ちょうどいい塩加減、ネギの食感を楽しみながら、
汁、ライス、汁、ライスを繰り返す。
茶碗に入れてひっくり返したようなフォルムのチャーハンだが、意外とこの形で提供する店、
少なくなった気がする。
中華屋さんのこだわりなのか。
これだけでもテンションはMAXなのだ。
半分食べて、断面をぱしゃり。
そして、食べてて気づく一つの事実。
これ・・・ハーフなんだよなぁ
普通に茶碗一杯分より多いくらいの量なので、店によっては普通サイズ。
ニンニク香る美味しいチャーハンなので、もちろんもっと食べたいくらいだが、普通サイズはどれくらいの大きさなんだろうと、少し気になる。
あとは黙々と口に運ぶのみ。
まだ夏の暑さを感じながら、
昼ビールの罪悪感を感じながら、
まるでニンニクの悪魔に取り憑かれたように、
食べる、食べる、食べる。
帰るまでバッシングをしないおばちゃんのおかげで、パシャリ。
このあと、チャーシューメン・・・
また次回にしておこう。
間違いなく、確実に再訪したいお気に入り。
まだまだ食べたいメニューは盛りだくさん。
ラーメンにするか、焼きそばにするか、それとも奮発してフカヒレを行くか・・・
いかん、また腹が減ってきた。
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お店詳細
●かまくらはんてん
●住所:神奈川県 鎌倉市 大船 1-22-30
●営業時間:11:00~21:00
●定休日:木曜日
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